何をもって基準とするのか

だいぶ根切りが終盤にきており、一部柱がジャッキアップされているところもあります。

このおうちは本来の平面形状をほとんど継承した形で仕上げたいので、

土間は元あった形で南北に通します。

しかし、地面はなんと平らではありません。傾斜しているのです。

元あった土間も、地面に合わせて傾斜しています。

土間が地面に合わせて傾斜しているならば、もちろん柱の基礎となっている礎石も

それぞれ高さが違うのです。

新たに土間や基礎を打つ際、普通は水平に打ちますよね。

しかしそうすると、礎石が沈むところがでてきます。

今回この土間は本来の姿を見せたい、礎石も、敷石も残して見せたい。

なのでなんと3段階で傾斜を変えて打つ予定です。

もちろんそう見えないよう工夫をします。

 

次に、柱はジャッキアップでどのようにレベルを調整するのか?

足下の土台が腐っているものもありますし、そもそも礎石の大きさも埋まっているレベルも

柱によって全部違います。

それらを一本づつ上げて水平にするのですが、一体何を基準にして水平をとるのか?

これは、鴨居(引き戸の上のレールのことです)を基準に水平にしていくのだそうです。

しかし鴨居のある柱はいいのですが、

なんとこの家は外周に関しては鴨居、桁が通っていません(!)

DSC_0767.jpg

なぜか、全部あえてつながっていないのです。

これは何故なんでしょうね。(全然わかりません。)

古民家の梁構造はプリミティブすぎてもう理屈ではわかりかねます。

この場合の外周の柱は、なんと貫を基準に水平にしていくそうです。

昔の人はこの貫をちゃんと正確に高さをそろえて掘ってあるそうで、基準にできる、と。

たとえばこの1枚目ですとレーザーよりも下がっていますね。

これはこの分だけこの柱は上げます。

DSC_0743

2枚目ですと、ぴったりでちょっとわかりにくいですが

ちょうど貫の上部がレーザーとぴったりあっています。これは上げる必要はありません。

DSC_0756

こういうのを全部計測して、一本づつ上下左右の調整をし、傷んでいる部分は継いで

ようやく足回りが健全になり次の段階にいけるのです。

くらくらします。すごい頭を使いますね。

下記はジャッキアップに向け、柱が基準に大使どれだけ浮き沈みしているかの記録です。

監督さんは全部頭にいれて図面を書かない昔気質の職人さんなので、

これらは全て現場に刻まれています。

その痕跡を理解できるよう、こちらもこのように計測して把握します。

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