5月半ばから始まった中町の物件、先日引渡しをいたしました。

と言ってもまだ残工事や追加工事は残っています。
そもそもこのお家はお施主様とのDIY工事と並行して行われました。
毎週末、こちらがびっくりするほど勤勉に施工を行われ、
引渡し後のつい先週末も玄関灯の工事をされているのを見かけました。


床下換気扇までつけておられました。すごい。
これからも日々住みやすいよう、手を加えられることと思います。
昔のおうちはそうでしたよね。
生活に合わせて家を、場を臨機応変に対応する。
和室は茶の間になったり居間になったり、寝室になったり。
あるいは障子を取り払って大広間にしたり。
日々の生活は月日とともに家族構成も体の具合も変わっていきます。
かといって現代のおうちでそれは難しいです。
家族間でのプライバシーの問題もあり、しっかり壁で区切りたい。
畳の部屋もいいけれど、ソファや椅子の楽さも捨てがたい。
そうするとヒョイっと動かせるようなちゃぶ台生活とはいきません。
でも今度は、”この部屋はこれっ”ていう決まった使い方、在り方では生活の変化にうまく対応できません。
そんな時に、自分で家に手を加えられたら途端に生活は豊かになるなぁと思います。
板の間も良かったけれど、ちょっと畳を敷いてみようかな。
昔は共有でよかったけれど、今は子供部屋を仕切りたいな。
キッチンのこの高さに棚を増やしたいな。
書斎でタバコを吸うことが増えたから、換気扇を追加しようかな。
そんなことをやっているうちに、自分の家の色んな調子がわかるようになってきて
愛着も湧きますし、手の入れ時もわかるようになってきます。
この家を愛してくださる方にお引渡しでき、嬉しく思います。

[…] 以前設計させていただいた関町中町のDIY住宅なのです。 […]
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