3年ぶりの関宿の街道祭りが昨日開催されました。

我が家は娘2人と夫が山車曳きに参加しております。
(私は末っ子の子守りのため付き添いのみ)

素晴らしい晴天に恵まれ、巡行も余裕を持ったスケジュールで
しっかりお祭りも楽しみつつ、お囃子に、山車曳きにと興じることができました。
末っ子はこの夏に山車が動いているのを初めてみたのですが
その日からもう、山車の虜に。
曳き歌に合わせて男衆のかけ声が掛かるのですが
帰ってからも「あらどんどん、あらどんどん、よーさじゃー、よーさじゃー!」
と今日この日まで3ヶ月歌い続けて街道祭りの山車を待っておりました。
なので、ちゃんと山車蔵に入るその時まで参加できました。
どんなお祭り男になるんでしょうね。楽しみです。
さて、そんなお祭りの最中、関宿の中ほどにある関宿nanoホールでは小さな演奏会が行われておりました。
“関宿nanoホール”って?とお思いの方、ふふ、なんとこのホールは
以前設計させていただいた関町中町のDIY住宅なのです。
お施主さんが引渡し後に日々DIYを行い、なんと小さなホールになったのです!(パチパチパチー!)
引渡し後のこれが

こう!!!


たまにちょこっとお邪魔させていただいたりして進捗は聞いていたのですが、
ご自分の寝室スペースから始まり
手付かずだった手前の店舗スペース、2階の和室まで手を広げられて
どんどん快適な住まいに作り変えられていました。
襖の張替えまでやったそうで、見せてもらいましたが素晴らしい出来栄え。
そしてこの夏からは関宿の夏祭りの山車曳きに参加されていました。
家を愛してくれるのはもちろん嬉しいのですが、生活は家の中だけではなく、外にも繋がっていくものですので
町の行事にもこうして参加いただいて、生活が馴染んでいっているのを目にするのは本当に嬉しいです。
それが、参加するばかりか、なんと今回、イベントを主催されました!
最初の頃は、「ここに防音ボックスを置いて楽器を吹きたい」とおっしゃっていた方が
「ここホールに変えようと思って」となり、ホールを作っちゃったと思ったら
「買うつもりなかったけど手に入りそうだったので買っちゃった」とアップライトピアノを置かれ、
そして満を持して、昨日実質的なこけら落としとなる演奏会。
山車の巡行中の隙を見て、10分ほど立ち寄らせてもらいました。

立ち見、、、、!!!

最初の曲はピアノ五重奏でしたが(お施主さんも演奏者で参加されています)、
その後ピアノソロ、ピアノとバイオリンの二重奏、、、というところで
私は巡行に戻りました。
演奏は外からも覗けるように玄関と、街道に面した大きなサッシを開け放たれて
外からの立ち見でもよく見え音も聞こえました。
もちろんお祭り中なので、外は喧騒で賑やかです。
数十m先では違う山車のグループが街道に太鼓を揃えてお囃子の演奏をしています。
動いている山車ではお囃子が笛太鼓を鳴らし、山曳きの勇ましいかけ声と歌声も聞こえます。
演奏会という音に繊細な催しを、道行く人にも音を聞いてもらおうと窓を開けるということは
こういったものも全部受け入れることとなります。
ちなみにこのホールは、多少の防音はしてありますが所詮古民家なので
締め切っていても外を歩いていて音は漏れ聞こえております。
この住宅密集地で、古くからの住民もそのことを、新住民が出す音を受け入れて成り立っています。
その、町を受け入れ、受け入れられている関係を目にできて
ただただ感激して外から眺めておりました。
今後も益々のご活躍をお祈りしております!!